経費は実費?それとも会社持ち?独立後の資金繰りを知ろう!
軽貨物ドライバーとして独立開業する前に知っておきたいのが経費にまつわる内容です。
記事内では、具体的にどの程度の経費が必要になるのか、また必要となる経費の代表例なども紹介しています。
「業務委託でも運送にかかる経費は会社持ちになるのだろうか?」と疑問に思っている方はぜひご覧ください!
軽貨物ドライバーの経費はいくら?代表例も紹介
それではまず、軽貨物ドライバーの仕事をする上で必要となる経費の目安をお伝えします。「ズバリ〇〇円!」などと明確にお伝えできればいいのですが、経費はその人の働き方や車両の燃費などによってかなり変わってくるので、一概には言い切れない部分があります。ザックリとお伝えすると、毎月10万円程度の経費がかかると考えておくとある程度の目安になります。つまり、年間に換算すると120万円程度の経費が必要だということです。
それでは、ここからは軽貨物ドライバーとして働く上で必要となる代表的な経費の例を紹介してまいります。
・業務委託の手数料
業務委託の軽貨物ドライバーとして働く場合は、仕事を紹介してもらう手数料が必要になります。手数料は固定の場合と変動の場合があり、契約内容によっても違ってきます。ある程度の相場をお伝えすると、固定の場合は毎月2万〜3万円程度、変動の場合は毎月の売上の10〜20%程度です。業務委託の手数料が少し違うだけで年収は大きく変わってくるので、内容を十分に確認してから契約することが大切です。
そもそも、なぜ業務委託に手数料が発生するのでしょうか。この手数料は俗に言う「中間マージン」というものです。軽貨物ドライバーにとっては「自分で営業しなくても仕事を得られる」というメリットがあり、求人を出している企業にとっては「仕事を紹介して中間マージンから利益を得られる」というメリットがあります。
もちろん、自分自身で直接営業をして運送の仕事を取れればいいのですが、まず難しいでしょう。そのため、ほとんどの方は業務委託の形式での求人に応募して軽貨物ドライバーの仕事を獲得する形になります。
・車両代
運送用の車両を持っていない場合は、軽貨物ドライバーとして独立開業する初期費用に車両代が必要となります。自家用車を持っている方でも改造しなければ認めてもらえないケースがあるので、車両を用意する経費は必要になってしまいます。ちなみに、軽貨物ドライバーの求人を出している企業の中には初期費用や開業からサポートしてくれるところもあります。そういった求人を利用すると、初期費用を軽減して独立開業できる可能性もあります。
・駐車場代
軽貨物ドライバーの経費として代表的なものに駐車場代があります。これは出先でのコインパーキング代ではなく、車庫としての駐車場代です。自分の土地や駐車場を持っているのであれば駐車場代の経費はかかりませんが、車庫を用意するために月極パーキングなどを借りる場合はある程度の経費が必要になってしまいます。
月極パーキングの賃料は都心部であるほど高額になるので、地方にお住まいの方であれば駐車場代の経費はそれほど負担にはならないかもしれませんね。
・ガソリン代
これは誰もが想像できる経費ですね。運送業の軽貨物ドライバーを生業とするなら、ガソリン代は避けては通れない経費です。ガソリン代にどれくらいの費用が必要になるかは、受注している仕事の量によって変わってきます。人並み以上に働いている方なら走行距離が増えるので、必然的にガソリン代は高くなります。一方、軽く働く程度であればガソリン代はあまりかからないでしょう。
また、ガソリン代は使用する車両の性能や燃費によっても違ってきます。年式が古い中古車両を購入すれば、車両代は安く抑えられてもガソリン代が高くつく可能性があります。一方、燃費のいい新車を購入すれば、最初の経費は高くてもガソリン代は抑えられます。ガソリン代は軽貨物ドライバーの仕事をする限り必要になる経費なので、開業前に十分に対策を練りましょう。
・高速道路代
もし遠方へ荷物を運ぶ場合は、高速道路や有料道路を利用することになるでしょう。高速道路や有料道路の通行料金は、軽貨物ドライバーとして働く上での代表的な経費です。また、下道が予想以上に混んでいて指定時間に間に合うか怪しい時にも有料道路を使用することがあります。毎日仕事をしていると高速道路や有料道路の通行料金は大きな金額になります。
・オイル交換
車検やオイル交換など、車両を維持するための整備費用も軽貨物ドライバーの経費です。例えば、タイヤがパンクしてしまった場合に修理する費用も経費に該当します。車両の修繕費は突然やってくるものですから、支払えるようにお金を残しておくことが大切です。
・各種保険料
軽貨物ドライバーとして仕事をするのであれば、任意の自動車保険は必須。対人対物保険はもちろん、車両保険をつけることもあります。この時注意したいのは、軽貨物ドライバーの場合は自家用車ではなく業務用車両を使用するため、自動車保険が割高になってしまう点です。「自家用車の自動車保険がいくらだから、同じくらいだろう」と考えていると予想以上に経費がかかってしまうかもしれません。
・カーナビなどの備品
軽貨物ドライバーとして独立開業する際、カーナビなどの備品を用意する必要があります。また、何らかの理由で備品が破損した場合などには買い換える必要が生じてきます。軽貨物ドライバーの仕事をする上で必要になる様々な備品は、全て経費という扱いになります。
独立開業後の経費は実費!
さて、業務委託として軽貨物ドライバーの仕事を受ける場合、経費は会社持ちなのか自分持ちなのか気になりますよね。結論を言えば、経費は全て自分持ちとなります。つまり、報酬として振り込まれた金額から自分で支払った経費を引いた金額が手取りです。
独立開業の場合は、アルバイトや正社員のように企業が責任を取ってくれるわけではありません。報酬を得ることも荷物を運ぶことも、全てが自己責任です。シビアなようですが、自分で経費を抑える工夫をすれば手取りが増えると考えればデメリットだけではないですよね。軽貨物ドライバーとして独立開業を目指している方は、ぜひ必要になる経費を最小限に抑えて、ガッツリ稼いでくださいね。
経費を抑えて手取りを増やすためのポイント
軽貨物ドライバーが日々の業務に必要となる経費を抑えるためには、様々な工夫が必要です。例えば、燃費が良い車を選べばガソリン代を抑えられますし、ETCを導入すれば高速道路の通行料金が割引になることがあります。
また、いつも同じガソリンスタンドで給油する場合は、特定のクレジットカードで支払うとお得になることも。そのほかにできる工夫としては、「家族や知り合いからカーナビを安く譲り受ける」「安全運転を心がけてゴールド免許を取得し、自動車保険の経費を抑える」などがあります。
このように、軽貨物ドライバーの経費はちょっとした工夫で少なく抑えることができるんです。
今回の記事では、経費は実費で自分持ちなのか会社持ちなのかという内容や、軽貨物ドライバーとして必要になる経費の代表例などを紹介しました。有用な情報は見つかりましたか?要点をまとめると、以下の通りです。
・軽貨物ドライバーの経費は自分持ち
・ガソリン代や保険料などが経費として必要
・工夫をして経費を抑えれば手取りが増える
これは、独立開業で仕事をする軽貨物ドライバーならではのポイントです。がんばり次第でがっつり稼げる業務委託の軽貨物ドライバー。ぜひ求人へ応募して、独立開業を目指してみてくださいね。