軽貨物ドライバーで稼げる人の特徴!稼げない人はどんな人?
軽貨物ドライバーとして独立開業する人が増えています。必要な開業資金も少なく、未経験でも独立しやすいことが理由として挙げられるでしょう。しかし、求人広告や求人情報にあるように、軽貨物ドライバーとして独立すると、誰でも稼げるというのは本当なのでしょうか。この記事では、多くの人が悩まされる疑問に回答するため、参考にしてください。
軽貨物ドライバーの報酬はどう決まる?
まずどうすれば稼げるのかを学んでいきましょう。軽貨物ドライバーは個人事業主のため、基本歩合制です。そのため、単価が重要になってきます。業務ごとの単価を見ていきましょう。
■業務ごとの報酬額
軽貨物ドライバーの業務には、宅配便・ルート配送(定期便)、スポット便、チャーター便の大きく3つにわかれます。それぞれどのように報酬が決まるのか紹介しましょう。
・宅配便
個人宅への配送がメインです。配達物1個につき単価が決まっており、配達個数次第で収入が変化します。不在で再配達となった場合は、個数にカウントされないところが欠点です。慣れるまでは大量の宅配をこなすのは難しく、稼げるようになるまでには時間がかかるでしょう。しかし、通販やネット経由の荷物は増え続けており、頑張った分だけ稼げる仕事の代表ともいえそうです。
・ルート配送(定期便)
決められた場所に毎日集荷・配達する業務です。報酬額は他の業務より低く設定されていることが多いのですが、仕事内容も走行するルートも一定しているため、比較的身体的な負担も楽であり、安定した収入が得られます。
・スポット便・チャーター便
緊急の配達依頼が不定期に入るのがスポット便・チャーター便です。中距離・長距離の配送となる場合も多いため、単価は高額になりやすく人気があります。しかし、仕事が入るタイミングには波があり、時間も非常に不規則となるため体力的にはハードな仕事です。
■経費が引かれることも忘れずに!
軽貨物ドライバーは個人事業主であるため、経費は自己負担です。経費は車両代、ガソリン代、保険料、タイヤ交換、車検費用、各種税金など、さまざまなものが該当します。しかし、必要経費として申告すると節税対策にもなるため、きちんと管理することが大切です。
また、運送会社から仕事をもらう場合は、加盟金が必要だったり、手数料を引かれたりします。手数料は契約する会社ごとに異なるものです。経費や手数料が引かれたお金が手元に残るのだということも、念頭に置いておきましょう。
軽貨物ドライバーで稼げない人の特徴
次に稼げない軽貨物ドライバーの特徴を紹介しましょう。場合によっては会社員や、独立するにしても別の職業が向いていると感じる人もいるかもしれません。
■考えることが苦手
軽貨物ドライバーは個人事業主だといいました。個人事業主は、常にどう工夫すれば売り上げを伸ばせるのか考えなくてはいけません。節税対策も勉強します。緻密な戦術と戦略があって、はじめて事業は成り立つものです。どのような事業でも、立ち上げてすぐに軌道に乗るということはほとんどありません。考えて試行錯誤を繰り返し、改善を続けて前向きにコツコツと取り組んでいくことが大切だといえます。
■時間への意識が低い
成功している人は、1時間当たりの生産性を考えたり終了時間の目標を決めたりするなど、時間に対する意識をもっているのが特徴です。時間内にどう効率的に動くのか、具体的に計画を立てなくては余計な時間がかかります。
■自分に甘い
軽貨物ドライバーは個人事業主のため、上司がいません。上司の目がないために休憩を必要以上にとり、配送しきれなかったという結果につながっては元も子もありません。仕事も任せてもらえなくなります。誰かに管理されたほうが頑張れるという人には、会社員の方が向いているでしょう。
■運転が乱暴
運転が乱暴だと、運んでいる荷物が破損してしまいます。事故などのトラブルを起こしては、配達になど行けません。これではうまく稼げる姿は想像できませんよね。自分では自身の運転が乱暴かどうかは判断しにくいので、家族や友人に助手席に座ってもらって意見をもらいましょう。
また、運転自体に問題はなくても自分の運転に自信がない人は、慣れるまで大変という意味で少々不向きだといえます。しかし、責任感が強く配送作業そのものに問題がないのであれば、慣れるまでの間を何とか踏みとどまれば、優秀なドライバーになれるでしょう。
■お金の計算が苦手
個人事業主として開業すると、契約した運送会社から報酬をもらえばいいだけではありません。手数料は運送会社が引いて報酬を渡してくれるかもしれませんが、経費の管理は自分でしなくてはなりません。いつ、何に、いくらお金を使ったのか記録を取る必要があるのです。このような細かいことが苦手だと、金銭的に損をしてしまう可能性があります。
軽貨物ドライバーで稼げる人の特徴
軽貨物ドライバーとして稼ぐためには、どのような特徴が必要なのでしょうか。これらの特徴をもっている人はもちろん、もっていなくても稼げる軽貨物ドライバーを目指して努力を続けてください。
■健康管理ができる
仕事を続けられなくては収入になりません。個人事業主として開業したのならなおさらです。健康を害すまで働いても、効果は見込めないでしょう。真面目に、しかしよい意味でマイペースに取り組める人は稼げるようになりそうです。
■冷静な判断をできる
運ぶ荷物の量や天候、交通事情は毎日違います。そのような状況では不測の事態が起きやすいものです。その時その時の最適解を自身で考え、対応できる人は信頼を得て収入を増やしていけます。ほかにも、いつもと違う道を試してみる、何か請けられる別の仕事はないか運送会社にかけあってみるなど、チャレンジする人は稼げるようになるでしょう。
■責任感があり、プレッシャーに強い
スポット便・チャーター便は、預かった荷物が時間内に届かなければ、工場の作業が止まったり、何人ものスタッフが作業を開始できなかったりする、とくに責任の重い仕事です。しかし、その分単価が高いので、プレッシャーをやりがいだと感じられる人は稼げるでしょう。
■コミュニケーション能力が高い
コミュニケーション能力は、軽貨物ドライバーとしてやっていくために必要不可欠というわけではありません。しかし、この能力が高いと高収入につながりやすいのは事実です。なぜかというと、運送会社の人と仲よくなると、近場同士の荷物をまとめて依頼されるようになったり、ついでに寄ってこられる場所の集荷を依頼されたりと、割のいい仕事を紹介してもらえるようになります。
同業者とも仲よくできると、よい道を教えてもらえたり、安いガソリンスタンドを教えてもらえたりするかもしれません。好印象を与え、気持ちのよい対応が稼げる大切なポイントです。自分は無理だと思った人も、まずは目を見てあいさつすることから始めましょう。
あなたにあてはまる特徴がありましたか。その特徴は稼げる人のものでしたか。稼げない人のものでしたか。稼げる特徴だった人はこのまま稼げる軽貨物ドライバーとして走り続けてください。稼げない特徴を持っていた人は、稼ぐために変わる努力が必要になります。それがあまりにつらい場合は、会社員や別の業界業種での開業も選択肢に入れてよいでしょう。ひとりでも多くの軽貨物ドライバーが稼げるようになってくれると幸いです。