大手企業がいいわけではない?軽貨物運送の業界事情を徹底解析
軽貨物ドライバーとして働く場合、会社に雇用されるのではなく、業務委託契約を結んで仕事を請けるという形式はごく一般的なものです。東京で軽貨物ドライバーの求人を探してみると、数多くの業務委託案件を見つけることができます。しかし、どの企業と契約を結ぶべきかという点について頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
複数の選択肢の中から名前を知っている会社を選ぶという方は多いですが、必ずしも大手企業が良いというわけではありません。今回の記事では、大手企業と業務委託契約をするメリット・デメリットと軽貨物運送の業界事情について解説します。
大手企業と契約して軽貨物ドライバーをするメリット
まずは大手企業と業務委託契約をして軽貨物ドライバーをするメリットをチェックしていきましょう。大手企業と聞いて想像できるメリットも多いですが、改めて確認しておいて損はありません。
それらのメリットにあなたがどれだけ魅力を感じるかを見直してみることで、契約先として適当かどうかを判断する手助けになるからです。大手企業と契約して軽貨物ドライバーをするメリットには、以下のようなことがあります。
・会社名を多くの人が知っている
大手企業は規模が大きいため、普段の生活の中でも会社名を目にすることが多いです。また、テレビCMなどを放映している会社も多く、知名度は高くなっています。多くの人が知っているということは、それだけ取引先などから信頼してもらいやすくなるということです。
名前がほとんど知られていないような運送会社と大手運送会社のどちらを信頼するかと問われれば、ほとんどの人は大手企業の方を選ぶのではないでしょうか。軽貨物ドライバーの仕事を家族や友人に説明する際も、スムーズに理解してもらいやすくなります。
・初心者でも安心できる体制が整っている
初めて軽貨物ドライバーとして働く場合、安心して仕事のできる体制が整っているかは特に気になるポイントです。大手企業の多くはしっかりとした研修制度や仕事をする上での支援体制が整っており、初心者でも不安を抱くことなく働き始めやすくなっています。
東京で軽貨物運送業の求人を見てみても、大手運送会社は豊富なサポート制度について記載していることが多いです。もちろん、中小企業であってもきちんとした研修制度を用意している企業はありますが、会社規模が大きいほどサポート制度が充実している傾向にあります。
自分自身の力だけで軽貨物ドライバーの仕事をすることに自信がないのであれば、大手企業を選ぶことには大きなメリットを感じられるはずです。
・規模の小さい会社より信頼性が高い
規模の小さい会社より信頼性が高く、求人への応募を気兼ねなく行える点も大手企業のメリットです。東京の軽貨物ドライバーの求人には様々な種類があります。高収入を目指せる優秀な求人情報がある一方、詐欺的な契約を要求してくる会社に遭遇する可能性もあります。
そういったリスクを避けるため、規模の小さい会社の場合には信頼できるかどうか裏付けをとらなければなりません。しかし大手企業の場合、どんな会社であるかを把握しやすいので、感じる不安を減らすことができます。
・安定して仕事を受けられる可能性が高い
大手企業は非常に多くの企業と取引をしているため、軽貨物ドライバーの仕事を安定して受けられる可能性が高いです。軽貨物ドライバーとして働く上で安定した収入を得られるかどうかは、常に気になるポイントとなります。そのため、継続して仕事を受けやすい点は、大手企業を選ぶ大きなメリットの1つです。
受けられる仕事の幅も広くなるので、働く時間帯についても融通が利きやすくなります。現在進行形で求人を出している大手企業であれば、業務委託契約をしたにも関わらず仕事がまったくないという状況を心配する必要がありません。
大手企業と契約して軽貨物ドライバーをするデメリット
大手企業と契約して軽貨物ドライバーをすることは、メリットばかりというわけではありません。大手企業ならではのデメリットも当然のことながら存在します。先に紹介したさまざまなメリットがあることを考えるとそれほど気にならないかもしれませんが、把握しておいた方が良いことは確かです。
きちんとデメリットを把握しておけば、業務委託契約をした後で難を感じる事態を避けられます。大手企業と契約して軽貨物ドライバーをするデメリットの代表的なものは、以下の通りです。
・会社名を多くの人が知っている
メリットの項目でも解説した点ですが、実は考え方によってはデメリットにもなりえます。多くの人が知っているということは、その大手企業の評判があなたへの評価にも影響を与えるということだからです。
もし契約した企業全体の評判が悪かったとすると、あなた自身に問題がなくても評価が下がる恐れがあります。あらかじめ会社の評判を調べておけば避けられるデメリットではあるので、実際に契約を結ぶ前にチェックを欠かさないようにしましょう。
・対応に融通が利きにくいと感じることもある
大手企業はある程度対応がマニュアル化されている部分があるので、融通が利きにくいと感じることがあります。中小企業であれば相談することで何とかできる問題であっても、大手企業の場合、杓子定規な扱い方をされる可能性があるということです。運送会社にできるだけ柔軟な対応を望んでいる方の場合、デメリットと感じることがあるかもしれません。
ただし、全ての大手企業が融通の利かない会社であるというわけではありませんし、中小企業にも融通が利きにくい会社は存在します。実際に業務委託契約をしている軽貨物ドライバーの口コミなどを参考にして下調べすれば、求人を比較する段階である程度避けられるデメリットです。
・配送単価が安めになる場合がある
大手企業と契約すれば安定して仕事を受けられるメリットがありますが、その代わりに配送単価が安めになる場合もあります。一定量の仕事を常に受注できる代わりに、受け取る報酬から割高な手数料が差し引かれる会社もあるということです。手数料が割高だとトータルで受け取れる金額は少なくなりますから、できるだけ稼ぎたいと考えている人には大きなデメリットとなりえます。
ただ、大手企業と契約すると絶対に配送単価が安くなるというわけではありません。手数料の金額は会社ごとに違うので、求人に応募する際に細かくチェックしておけば大丈夫です。手数料の割合が明示されていなくても、収入の金額や負担する経費から概算することはできます。
軽貨物運送の業界事情と大手会社の立場
軽貨物ドライバーとして働く際にぜひ知っておきたいのが、軽貨物運送業の業界事情です。現在、インターネット通販がごく身近なものになったことで、軽貨物運送の需要が高まっています。食料品や生活必需品を注文する高齢者も増えており、今後ますます需要が高まることは間違いありません。
ドローン配送のテストなどをニュースで見かけることもありますが、まだまだ準備段階の話です。そのため、軽貨物運送業は人手不足の状況がしばらく続くものと考えられます。実際、流通業界の人手不足は宿泊・飲食に次いでワーストクラスの状況となっています。
人手不足の状況は中小企業だけでなく、大手企業も陥っているものです。そのため、大手企業による軽貨物ドライバーの求人も東京でならたくさん見つけることができます。軽貨物ドライバーは契約する企業を選べる立場にあるわけです。軽貨物運送業を始めようと考えている方には千載一遇のチャンスと言っても良いかもしれません。
大手企業は知名度や信頼性が高く、サポート体制や仕事の安定性の面でも軽貨物ドライバーとして契約するメリットが大きいです。業務委託契約に安定感を求めるのであれば、適した契約先となっています。
その一方、問題発生時の対応や配送単価の面でデメリットが生じる可能性も否定できません。よく調べた上で応募する求人を選べば避けやすいデメリットなので過度の心配は不要ですが、大手企業ならどこでもOKというわけではない点は覚えておきましょう。