軽貨物ドライバーの必需品!?なくてはならない必須アイテムとは
近年、インターネットショッピングの市場規模拡大とともに配送ドライバーの需要が高まっています。ドライバーとして働く人も増えており、これから軽貨物ドライバーとして就職する人は、働く前にドライバーの仕事を具体的に把握しておくことでスムーズに仕事をはじめられるでしょう。ここでは軽貨物ドライバーの必需品をご紹介します。
クレジットカード・ETCカード
最初に用意しておきたいのはクレジットカードです。軽貨物ドライバーはガソリン代を経費として計上できます。長距離を走るドライバーにとって、ガソリン代の負担割合はかなり大きい負担です。しかし、クレジットカードを活用すれば、ガソリンをお得に購入できます。
ガソリンスタンドによっては提携クレジットカードの利用で、1リットルあたり10円前後値引きされるケースもあるのです。経費として計上できるとはいえ、運送会社も費用を抑えられるほうがうれしいので、なるべく安くガソリンを購入できるよう、クレジットカードについて情報を集め、もっともお得にガソリンを入れられるカードを用意しておきましょう。
また、軽貨物ドライバーとして中距離・長距離の仕事をする場合、ETCカードも必須になります。高速道路をスムーズに乗り降りするために欠かせないETCも、さまざまな割引特典を受けることができるのです。
たとえば「平日朝夕割引」では平日の朝3時~9時、平日の17時~20時の間、1か月の利用が5~9回であれば、通行料金のうち最大100キロ相当分の30%、10回以上の利用の場合は50%が還元されます。休日割引では土日祝と三が日に30%の割引が受けられ、毎日0時~4時も深夜割引として30%の割引となります。30%~50%の割引はかなり大きく、高速料金としての支出を削減できるでしょう。ただし、ETCカードを利用するには当然ETC車載器も必要となります。ETCカードを利用するのであれば、ETC車載器も用意しておきましょう。
スマートフォン・充電器
スマートフォンも軽貨物ドライバーの必須アイテムです。宅配ドライバーには配達中に配達時間の変更希望や再配達など、荷受人や依頼人からの連絡が頻繁に入ります。なかには配達状況が知りたいと何度も電話をかけてくる人もいるでしょう。こうした連絡に対して丁寧に対応できることが仕事の評価につながります。
もちろん、新築や入り組んだ場所で届け先がわかりづらいときは自分が問い合わせるケースもあるので、スマートフォンの電源が切れないように充電器も用意しておきましょう。スマートフォンのバッテリーは消耗品です。数年間使い続けているとバッテリーの保ちが悪くなり、充電してもすぐに電池残量が減るようになります。
また、少し目を離すと電池残量が少なくなっているというのはストレスにもなるので、購入後数年してバッテリーの減りが早くなっていると感じたらバッテリー交換を行うといいでしょう。スマートフォンを適切にメンテナンスしてよい状態に保っておくことで、ドライバーの仕事を円滑に進めることができます。
台車・軍手
台車は重い荷物を楽に運べる、軽貨物ドライバーのマストアイテムです。「自分は筋力があるし大丈夫」と思っていても、実際に持ってみたら予想以上の重さという荷物もあります。また、台車があれば少し量が多くても一気に運ぶことができます。とくに中距離・長距離で活動する方は用意しておいたほうがいいでしょう。
台車にはストッパーのあるものとないものがあります。ストッパーのついていない台車は、坂道など傾斜のある道では勝手に転がっていってしまうので購入する際はストッパーのついたものがおすすめです。台車は少し高いものを購入しておくと壊れず長持ちします。安い台車を買ったらすぐに壊れてしまったというケースもあります。安物買いの銭失いにならないよう、レビューなどをチェックして強固な台車を選んでください。
また、軍手は滑り止めのついたものを用意しておくと、荷物運びの際に便利です。滑り止めがついていることで、荷物を安定してホールドできます。荷物は万が一落としてしまうと自身が怪我をしてしまったり、荷物が壊れたりしてしまい大変な事態になることも。滑り止めつきの軍手は100円ショップでも販売されているので用意しておきましょう。ただし、軍手はお尻ポケットに入れておくと知らない間になくなっていることがあります。高いものではないですが気をつけてください。
筆記用具・クリップ
ボールペンは、荷受人や依頼人からサインをもらうだけでなく自分がちょっとメモをしたりする際にも活躍します。留め具がバネ式のものが紛失しにくくおすすめです。メモ帳は受けた要望を書き留めておくほか、不在票を切らしてしまったときにも使うことができます。大きいものよりもポケットにいれて持ち運びやすいコンパクトなメモ帳のほうが使い勝手がいいです。
ボールペンもメモ帳も、高価なものよりは消耗品と割り切って使いやすいものを選びましょう。どちらも100円ショップでそろえることもできます。クリップは伝票の仕分けに便利なアイテム。伝票は事前に仕分けておくと宅配をスムーズにすすめることができます。クリップは重みのある少し大きめのものが、強風の日にも飛ばされにくく扱いやすいのでおすすめです。
セロテープ・ガムテープ
セロテープは、配達中に荷物同士があたってしまい、貼ってあった伝票が剥がれてしまったときに使います。透明のセロテープなら、貼った部分に記載している内容もきちんと読むことができるでしょう。小さなことですが、セロテープがないだけでけっこう焦るものです。セロテープも必ず用意しておきましょう。
ガムテ―プは、宅配途中に集荷を依頼された際に使います。荷物を届けに行くと、「ついでにこの荷物を営業所まで持っていって」と集荷を頼まれることがあります。しっかりと梱包された荷物であれば問題ありませんが、口が空いた状態の段ボールを渡されることもあるでしょう。セロテープは梱包資材としては不安です。ガムテープであればしっかりと荷物の口を閉じることができます。
JAF
JAFはバッテリーがあがったり、タイヤがパンクしてしまったり、ガソリンを切らしたりと、何らかの理由で車が動かせなくなった際に24時間365日いつでも対応してくれるサービスです。普段車に乗っている人であれば軽貨物ドライバーでなくても知っている人は多いのではないでしょうか。
JAFの会員になると、通常1万円以上かかるトラブル対応が無料になりますし、利用回数制限もありません。軽貨物ドライバーは運転している総時間が長いため、トラブルに遭う確率もどうしても高くなってしまいます。田舎の舗装されていない道や雪道、泥道はスタックリスクも大きいので、軽貨物ドライバーは必ずJAFに加入しておきましょう。
また、JAF会員にはカー用品店やガソリンスタンドでの優待もあります。価格も自動振替であれば1年5,500円とそれほど高い金額ではありません。最近ではアプリをつかって救援要請を行ったり、GPSで場所を共有したりできるようになっているので、サービスの利用も簡単です。アプリは会員証にもなるため通常の会員証と比べてなくす心配もなく便利なので、加入しておくことをおすすめします。
軽貨物ドライバーの必須アイテムをご紹介しました。ちょっとしたものも多いのですが、あるかないかで仕事のしやすさは各段に変わってきます。こちらで紹介したものをしっかり用意しておくことで、ストレスも経費負担も少なく軽貨物ドライバーとして働くことができるでしょう。仕事は段取りが重要です。準備の大変なものはないはずなので、ぜひしっかりと準備をしてから軽貨物ドライバーの仕事に取り掛かってください。