真夏の仕事をこなすために!配送中の熱中症対策とは
軽貨物ドライバーの方は、一年中外で仕事をしますよね。そこで気を付けたいのは、夏の熱中症です。地球温暖化にともなって、年々夏の気温が上がってきています。そのため、外で仕事している方はきちんとした熱中症対策が必要です。そこで今回は、配送中に熱中症にならないための予防法を解説します。
熱中症になるとどうなる?
「熱中症」という言葉はよく聞いても、実際にどのような症状が起こるのかわからないという方も多いでしょう。まずは、熱中症になってしまうとどうなるのか、症状を見ていきましょう。
■めまい・顔のほてり
熱中症になると、めまいを起こしたり、顔がほてったりします。また、立ち上がったときに立ちくらみが起きたときも、熱中症にかかっている可能性があります。その他にも、一時的に意識が遠のいてしまったり、腹痛を起こしたりすることもあるようです。
■筋肉痛・筋肉の痙攣
熱中症の症状として、手足の筋肉がつってしまう、こむら返りが起こることがあります。筋肉がつるほかにも、ピクピクと痙攣したり、硬くなったりもします。
■汗のかき方が異常
どんなに汗をふいても止まらなかったり、すごく暑いのにまったく汗をかかなかったりするなど、汗のかき方が異常な場合は、熱中症のサインです。
■体がだるい・吐き気がする
熱中症にかかると、体がだるくなったり、吐き気がしたりします。さらに頭痛をともなうこともあります。
■体温が高い
体温がとても高く、皮膚もとても熱いときは、熱中症の可能性があるようです。また、皮膚が赤くなって乾いているときも熱中症の可能性があるので、注意が必要です。
■呼びかけても反応しない・まっすぐ歩けない
重度の熱中症にかかると、呼びかけても反応しなかったり、おかしな返答をしたりします。意識障害があるため、水分補給も自分でできません。また、意識はあってもまっすぐ歩けなかったり、体がひきつけを起こしたりしているときは、熱中症の可能性が非常に高いです。この場合は、すぐに医療機関を受診する必要があります。
熱中症を予防するには
熱中症を予防するには、夏の暑さに負けない丈夫な体を作ることが大切です。また熱中症の予防は、暑くなりはじめる初夏のころから始めるようにしましょう。
■バランスのよい食事を心がける
丈夫な体を作るために基本となるのが、バランスのよい食事です。3食きちんと食べて、栄養バランスの整った食事を心がけましょう。なかなか食事で栄養を補うのは難しいという方は、サプリメントなどを利用するのもおすすめです。
■睡眠環境を整える
質のよい睡眠をとることで、睡眠中の熱中症を防ぐだけでなく、翌日の熱中症を予防することもできます。そのため、毎日の睡眠を質のよいものに変えましょう。通気性や吸水性のよい寝具にしたり、エアコンや扇風機などで部屋の中を最適な温度にしたりして、睡眠環境を整えましょう。
■適度に運動をする
熱中症に負けない体を作るために、普段から適度な運動をすることも大切です。ただし、体のために運動をして熱中症になっては元も子もないため、猛暑の日は避けたり、涼しい朝や夕方に運動をしたりして工夫しましょう。
■気温と湿度を常に意識する
暑い夏は、今自分がいる場所の気温と湿度を常に意識するようにしましょう。高温多湿の場所に長時間いると、自分でも気づかない間に熱中症になってしまうことがあります。常に気温と湿度を意識する習慣をつけておけば、気温や湿度が高いことに早めに気づくことができ、熱中症対策ができます。
■室内を涼しくして過ごす
室内にいるときは、エアコンや扇風機などを使って部屋の中を涼しくして過ごしましょう。最近では、室内でも熱中症になってしまう方が多くいます。電気代の節約などを考えて、暑さを我慢してはいませんか?自分では大丈夫だと思っていても、体からどんどん水分が奪われ、急激に体調が悪くなってしまうということもあり得ます。無理はせずに、室内では涼しく快適に過ごすことを心がけましょう。
外仕事だからこそ気を付けたい熱中症
夏でも外で仕事をする軽貨物ドライバーの方は、常に熱中症を意識して注意しなければいけません。ここからは、外で仕事をする軽貨物ドライバーの方が仕事中にできる具体的な熱中症対策を紹介します。
■定期的に水分補給をする
熱中症対策の中でも基本中の基本が、水分補給です。しかし、軽貨物ドライバーの方は運転時間が長いため、運転中トイレに行きたくなることを避けるために水分補給をあまりしない方も多いでしょう。
しかし、水分補給をしないと、体は脱水状態になってしまい、熱中症を発症してしまいます。そのため、のどが渇いていなくても定期的に水分補給をすることが大切です。水分補給をする時間などを決めて、充分な水分補給を心がけましょう。
■塩分を摂る
人は汗をかくと、水分だけでなく塩分も失ってしまいます。そのため、塩分も補給しなければ熱中症は防げません。そのため、水分補給の際に経口補水液やスポーツドリンクを飲むのもよいでしょう。最近では、塩分を摂取できるタブレットや飴がコンビニやドラッグストアで販売されています。夏は、そういった塩分アイテムを常に持ち歩いておくと安心です。ただし、持病などで塩分を控えなければいけない方は、医師と相談してください。
■ひんやりグッズを活用する
最近では、さまざまなひんやりグッズが販売されています。軽貨物ドライバーの方は、車の座席につける冷却シートや、車の中に置く扇風機などがおすすめです。
また、夏でもマスクが欠かせない世の中になってしまいましたが、夏用の保冷マスクや冷涼マスクなども販売されています。ひんやりグッズを活用して、体感温度や体温をほんの少し下げるだけでも、充分熱中症対策になります。
■直射日光を避ける
外で作業をするときは、なるべく直射日光を避け、日陰で作業をするようにしましょう。また、帽子をかぶって日差しをよけるのもおすすめです。
■こまめに休憩する
暑い夏は、自分が思っている以上に体力を奪われてしまいます。そのため、無理はせず、こまめに休憩することを心がけましょう。
■洋服も工夫する
夏は薄着で過ごしますよね。実は、着る服の素材でも熱中症対策ができるのです。夏に着る洋服は、麻や綿など、通気性に優れたものを選びましょう。また、夏に着る下着は、吸湿性や速乾性がよいものを選んでください。
■熱中症指数を気にする
実は、熱中症の危険度を表す熱中症指数というものがあります。熱中症指数は、携帯型の熱中症計で測ることができるほか、テレビやインターネットでも公開されています。熱中症指数を気にすることで、よりきちんと熱中症対策につなげることができるでしょう。
■人がいないところでマスクを外す
マスクをすることで、さらに熱中症になる危険性が高まってしまいます。人がいるときはマスクを外せませんが、人がいない屋外ではマスクを外す時間を作りましょう。それだけでも充分熱中症対策になります。
熱中症は昔からありますが、ここ数年は異常な暑さが続いているため、さらに熱中症の危険性が高まっています。熱中症は、今や誰もがなり得る病気です。若くても、体力があっても、予防や対策を怠ればあっという間に熱中症になってしまいます。とくに夏も外で仕事をする軽貨物ドライバーの方は、仕事中も熱中症対策をしっかりしながら、日々の業務にあたるように意識しましょう。