軽貨物ドライバーの走行距離はだいたいどれくらいが平均なの?
軽貨物運送業をする上で気になるポイントの1つに、車両の走行距離がどれくらいになるのかということがあります。走行距離は買い替えのタイミングを左右する重要な要素となり、軽貨物ドライバーとして働く際の経費にも大きく関わります。
今回の記事では軽貨物ドライバーの走行距離の目安と走行距離にまつわる知識について紹介していきます。
軽貨物ドライバーの走行距離の平均は?
軽貨物ドライバーの走行距離の平均がだいたいどれくらいであるかを知ることは、意外と難しいものです。軽貨物ドライバーの勤務形態は多様なので、平均値を出しにくくなっています。
働く時間の長さが違えば当然走行距離も異なりますし、走行するエリアの範囲によっても走行距離は上下するからです。東京での軽貨物ドライバーの求人条件を見れば、その内容が多岐に渡っていることはすぐ理解できます。
つまり、軽貨物ドライバー全体の単純な平均値を出しても意味はないということです。しかし、フルタイムで働くことを前提にした場合、ある程度の目安となる距離はあります。
・軽貨物ドライバーとしてフルタイムで働く場合の走行距離の目安
軽貨物ドライバーとしてフルタイムで働く場合、年間30,000~50,000km程度が走行距離の目安となります。通勤・通学に使う自動車の場合、走行距離は年間10,000km程度と言われていますから、かなり長い距離を走ることになるわけです。
車両にかかる負担もそれだけ大きくなるので、マイカーと同じ感覚で乗り続けていると、想定より早く車体に問題が起きることもあります。定期的にメンテナンスをすることで問題を予防できる可能性は高くなるので過度の心配は無用です。
しかし、マイカーとは違う扱いが必要になるということは覚えておきましょう。
買い替えが必要となる走行距離はどれくらい?
軽貨物運送業に用いる車両は、どれくらいの走行距離で買い替えが必要になるのでしょうか?既に解説した通り、1年あたりの走行距離はマイカーよりかなり長くなるので、買い替えが必要になる時期も通常より早くなります。
業務委託契約の場合、買い替えの費用は自己負担になることが基本です。そのため、どれくらいの走行距離で買い替えなければいけないのかは重要な情報となります。
あらかじめ買い替える時期を想定できていれば、急な出費で頭を悩ませる心配も要りません。購入費用を走行年数で割って、1年ごとのコストと考えれば良いからです。
・軽自動車の買い替えの目安は100,000km
軽自動車の買い替えの目安は、よく100,000kmと言われます。通常であれば10年程度乗れるということですが、軽貨物運送業に用いる場合は2~4年程度で買い替える必要があるということです。
意外と短い期間だと感じるかもしれませんが、それだけ長い距離を走行するということを忘れてはなりません。車両を資産と捉えるのではなく、軽貨物ドライバーとして働くための経費と考えれば特に問題はないはずです。
また、軽自動車はメンテナンスによって寿命を延ばすこともできます。もちろん交通事故などのトラブルが起こればもっと早い時期に買い替えなければなりませんが、交通ルールをしっかり守った安全運転をしていれば、そのリスクを過度に心配する必要はありません。
・しっかりとメンテナンスすることで15万km程度までは走れる
定期的に整備士のチェックを受けてメンテナンスをしていれば、150,000km程度まで走れる車両は多いです。走行距離100,000kmの時点でタイミングベルトの交換などをする必要はありますが、一般的な目安より長く走れることは少なくありません。
また、走行距離をできるだけ伸ばしたいのであれば、エンジンオイルを頻繁に交換することも大切です。通常であれば15,000km程度で交換することになるため、年1回程度のペースで十分となります。
しかし、軽貨物ドライバーの場合、もっと早いペースで交換しなければなりません。稼働状況によっても異なりますが、4,000~5,000km走るごとに交換した方が無難です。
エンジンオイルの交換を怠るとエンジンの焼き付けが発生するリスクが高まります。エンジンの焼き付けが発生すると買い替えることになりますから、トータルでの出費を減らすためにもエンジンオイルの頻繁な交換は意識しておきましょう。
軽貨物ドライバーをする上で知っておきたい走行距離のポイント
軽貨物ドライバーの走行距離は買い替えの時期に大きく影響を与える要素ですが、求人情報を探す際にも役立つ数値となっています。東京エリアで軽貨物ドライバーを探す際、走行距離に関するポイントを抑えておけば、より納得できる企業と業務委託契約を結ぶことも可能です。軽貨物ドライバーをする上でぜひ知っておきたい走行距離のポイントには以下のようなものがあります。
・走行距離の目安が記載された求人を選ぶ
軽貨物ドライバーの契約先を探すとき、走行距離の目安が記載している求人を選ぶと買い替えの時期を想定しやすくなります。実際に東京近辺の求人を探してみるとわかりますが、1日のだいたいの走行距離を掲載している企業は案外多いものです。
走行距離があらかじめ把握できれば、収入の金額と比較した上で買い替えのコストが妥当なものになるかを概算することもできます。また、仮に走行距離の目安が記載されていなくても、問い合わせ先に質問することも可能です。
・中古車を購入する際は走行距離を必ずチェック
軽貨物運送業に用いる車を新たに購入する際、中古車を選ぶなら走行距離を必ずチェックしましょう。既にかなりの走行距離を走っている中古車の場合、すぐ買い替えなければいけなくなることもあるからです。
走行距離だけが車両の状態を示唆するものではありませんが、一番わかりやすい指標として活用できます。まだまだ走れるとディーラーが説明した場合でも、軽貨物ドライバーの立場から考えると十分でないことは多いです。軽貨物ドライバーの走行距離の目安を頭に入れた上で、あとどれくらいの期間走れるのかを想定することをおすすめします。
・車両のレンタルなら問題なし
走行距離について心配したくないなら、車両をレンタルできる企業と業務委託契約することがおすすめです。無料でレンタルが可能な会社もありますし、有料であっても買い替えのリスクを気にせず働くことができます。
また、軽貨物運送業をするために必要な黒ナンバーがあらかじめ取得されており、手続きが少ないという点もメリットです。車両のレンタルについて求人情報に記載している企業も多いので、詳しくチェックしてみることをおすすめします。
軽貨物ドライバーの走行距離は働く時間帯や稼動状況によって異なりますが、フルタイムで働く場合、通勤・通学の3~5倍の長さになることは珍しくありません。100,000kmと言われている買い替えの目安に到達する時期も早くなるので、経費として事前に想定しておく必要があります。
定期的なチェックやエンジンオイルの交換などのメンテナンスに気を遣えば、より長い走行距離まで維持することも可能です。また、走行距離の記載された求人や車両レンタルの仕組みのある求人など、東京なら走行距離の不安を軽減できる企業も多く存在します。
軽貨物ドライバーの走行距離についてきちんと把握した上で、そういった求人を活用すれば出費を減らして高収入を目指すことも十分に可能です。