軽貨物ドライバーの仕事がつらい!辞めたいと思う瞬間とは?
軽貨物ドライバーとして働いている人の中には、「仕事が辛くてもう辞めたい」と思う方、多いですよね。これから軽貨物ドライバーとして働きたいという方も、「軽貨物ドライバーは辛い」と聞いて不安を感じている方も多いでしょう。この記事では、軽貨物ドライバーの仕事を辞めたくなる理由と、辞めたほうがいい運送会社の特徴を解説します。
軽貨物ドライバーを辞めたくなる理由
一体なぜ、軽貨物ドライバーを辞めたくなってしまうのでしょうか?その理由に迫っていきましょう。
■収入が低い
軽貨物ドライバーは、軽車両で荷物を配送する仕事です。最近はネットショッピングをする人が増え、軽貨物ドライバーの仕事の需要が上がっており、軽貨物ドライバーを始める人も多いです。そして、需要があるからと軽貨物ドライバーを始めた方は、きっと想像していたよりも「収入が低い」と感じることが多いでしょう。
収入が低い原因として、個人事業主として軽貨物ドライバーをしている方は、経費などのやりくりがうまくできていない可能性があります。また、運送会社に就職した方は、その運送会社の給料が低すぎるという場合があるのです。
■休日が少ない
軽貨物ドライバーは、カレンダー通りの土日休みではありません。また、配送先が個人の家の場合は、配送時間が祝日や休日なんてこともよくあります。そのため軽貨物ドライバーは、休日が少ない仕事でもあるのです。
個人事業主として軽貨物ドライバーをしている方は、働いた分だけ収入につながるため、生活のために休みがあまりとれないことも多いでしょう。休みなく働いても、収入が思った以上に上がらないというとき、軽貨物ドライバーを辞めたいと思ってしまうのです。
■生活リズムが安定しない
軽貨物ドライバーは、始業時間が不安定です。とくに個人事業主の軽貨物ドライバーは、配送する荷物によって始業時間が変わります。そのため、生活リズムが安定しなくなってしまうのです。生活リズムが安定しないことで、体調を崩してしまうリスクがあります。
■事故に遭うリスクがある
軽貨物ドライバーに限らず、車の運転をする仕事は、事故に遭うリスクが伴います。そして一度でも仕事中に事故を起こしてしまうと、それがトラウマになってしまう人がいるのです。運転すること自体が怖くなってしまうと、軽貨物ドライバーとして働くのは難しくなってしまいます。
■人間関係に悩んでいる
軽貨物ドライバーは、荷物の配送を委託される仕事なので、委託元によっては高圧的な態度をとられることがあります。仕事中は一人の時間が多いため、委託元に高圧的な態度をとられてしまうと、一人の時間に考え込み、その人間関係が嫌になってしまうのです。
■体力的な負担が大きい
軽貨物ドライバーは、荷物を軽車両で運ぶため、あまり大きいものは運べません。しかし、やはり荷物の積み下ろし作業があります。若くて体力も筋力もある方はよいですが、年齢を重ねると、体力的な負担が大きくなってしまいます。体力的にきつくなってくると、「もう辞めたい」と思う人が多くなるのです。
辞めたほうがいい運送会社の特徴
ここからは、すぐにでも辞めたほうがいい運送会社の特徴をご紹介します。軽貨物ドライバーを辞めるか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
■給料があまりにも低い
まずは、給料があまりにも低い運送会社です。軽貨物ドライバーは、歩合制で雇っている運送会社が多いです。歩合制なので、荷物を運べば運ぶほど、給料が上がります。
しかし、そもそもの歩合が低すぎると、どんなに数多くの配送をこなしても、なかなか給料が上がりません。個人事業主の場合、給料から経費や税金を差し引いた額が手元に残ります。そのため、歩合や単価が低すぎると、給料が低くなり、生活が成り立たなくなってしまうのです。
■給料や残業代の未払いがある
給料や残業代の未払いを平気で繰り返す運送会社は、今すぐ辞めるべきです。また、給料を分割で払ってきたり、遅配や滞納があったりする運送業者も辞めたほうがいいでしょう。給料の未払いは、労働基準法で違法とみなされています。
そして残業代を払わない運送会社は、軽貨物ドライバーの勤怠を改ざんして、残業していないように見せるところもあります。このような運送会社は悪質ともいえるので、早めに辞めることをおすすめします。
■度を越えた長時間労働
軽貨物ドライバーを雇っている運送会社の中には、度を越えた長時間労働をさせるところがあります。厚生労働省は、自動車業の拘束時間は「1日13時間」としています。仕事の状況によってそれ以上働かなければならない場合でも、15時間以上の勤務は週2回までと決まっているのです。
この基準を無視して、長時間労働をさせる運送会社は、軽貨物ドライバーのことを大事にしていないということになります。そのまま長時間労働を続けると、過労死のリスクも高まってしまうため、自分を守るためにも辞めたほうがいいでしょう。
■週6日以上勤務が続く
長時間労働とも重なりますが、週6日以上の連勤がしょっちゅう続くような運送会社も辞めたほうがいいです。それは、労働基準法で、「1週間の労働時間は40時間が上限」とされており、さらに「1日の労働時間は8時間までが基本」とされているからです。
週6日以上働くと、その基準を超えてしまうことになります。仕事が忙しくて超えてしまうことがあっても、その分残業代を払ってくれればいいですが、それすら払ってくれない悪質な運送業者もあります。そのようなところは絶対に辞めたほうがいいでしょう。
■トラックの点検を怠っている
軽貨物ドライバーにとって、トラックなどの車両は自分の命を預けるものです。そのため、安全に仕事をするためにも、トラックなどの車両点検は必ずしなければなりません。貨物自動車の運送事業法でも、国の基準に沿ってトラックの安全性を確保することが義務付けられています。
しかし悪質な運送業者では、トラックなどの車両点検を怠っているところがあります。万が一配送中に車両が故障したら、命を失ってしまうかもしれません。そのため、車両点検を怠っている運送会社はすぐに辞めるべきです。
■事故や遅配の責任を負わされる
軽貨物ドライバーの仕事中、事ゆえに遭ってしまったり、トラブルがあって配送が遅れてしまったりすることがあります。万が一そのような状況になったとき、事故や遅配の責任を負うのは運送会社です。しかし、中には軽貨物ドライバーに大半の責任を負わせてくるところがあります。そのような運送会社で働くことはリスクが大きすぎるので、辞めたほうがいいでしょう。
軽貨物ドライバーは辞めても転職しやすい
「軽貨物ドライバーを辞めたい」と思っていても、辞めたあとにどうしようか悩む方も多いですよね。しかし、軽貨物ドライバーは、転職しやすい職種でもあります。それは、運送業界全体のドライバーが不足しているからです。悪質な運送会社があるせいで、「ドライバーの仕事は辛い」というイメージが根付いてしまっています。
そのため、ドライバーとして働く人が少なく、働き口はたくさんあります。「軽貨物ドライバーが辛くて辞めたのに、また同じ仕事をするのは不安」という方もいますよね。
しかし、最近は条件がいい軽貨物ドライバーの求人も増えてきています。運送会社によって、未経験者に対する研修制度が合ったり、給料が上がりやすい仕組みになっていたりするのです。今の運送会社を辞めても、今までの軽貨物ドライバーとしての経験を活かして、よりよい運送会社に転職するというのもひとつの手です。
配送の需要が上がっている現代、軽貨物ドライバーは気軽に始められる職種でもあります。しかし、就職や契約をする運送会社が悪質だと、辞めたいと思うような仕事内容になってしまうのも事実です。ここでご紹介した、悪質な運送会社の特徴が当てはまる方は、辞めることを検討してもいいかもしれません。より条件のいい運送会社に就職したり、転職したりして、自分の心と体を守ってください。