事前に適正チェック!運送業に向いている・向いていない人とは
運送業では慢性的な人材不足に悩まされているとあって、これまでは歩合制や時給制だった雇用契約を見直し、正社員にする運送会社も増えてきていますが、仕事をするにあたっては事前に適正をチェックしておくことが大事です。
もくじ
どんな仕事にも当てはまるのが適正
仕事をするにおいては「習うより慣れよ」ということわざがあるように、実際に自分で体を動かしたり、頭を使いながら覚えていくという要素が非常に多いのが特徴です。その意味では、特別な資格を持たないとできない仕事でない限りは、頑張ればどんなことでもできると言えます。
東京では毎日数え切れないほど多くの荷物が、配送業に携わる人たちによって、適切な場所へ指定された日時に配達されていますが、慢性的な人材不足から配送を担当する仕事の求人は常に出ているのが現状です。
数多くの求人が出ているとあって、東京で仕事を探している人にとっては採用されやすい業界ではあるものの、仕事をするにあたっては適正というものがあり、基準が著しくずれていると仕事をすること自体が非常につらくなってしまうケースもしばしば見られます。
これを避けるには、事前に自分自身の適正を知っておくことが不可欠です。運送業という分野で働くことが適していると分かれば、後はとにかく仕事に慣れるために努力することでどんどん成長していけることでしょう。
運送業に向いているかどうかをチェックする方法
運送業に向いているかそれとも向いていないかをチェックするための検査は、自動車運送事業者として必須です。NASVA独立行政法人自動車事故対策機構がこの検査を実施していますので、これを受けることによって自分自身の運送業への向き不向きを、客観的に把握することができます。
検査を受けることのメリットとして、何をもってして運送業に向いているかどうかを判断するのかをその内容から推測できることと、結果をもとに改善できる可能性が出てくることです。
検査を受けなくても向いているかどうかを推測する要素は多くありますが、自分には運送業に適していると検査結果からはっきりと証明されることによって、これからまずは軽貨物配送から仕事を始めたいと考えて求人を探す際に、自信を持って取り組めます。
始めてみないことには向いているかどうかは分からないという要素は確かにあるものの、客観的に判断できる方法を利用することで自分自身が安心できるだけでなく、求人に応募するにあたって他者を説得する武器になるのがメリットです。
検査を受けずに自分で適正を知る方法
専門機関が運送業という事業に特化して働く人の適正を判断する検査によって、自分では気づかなかった点に気づけるというメリットはありますが、検査を受けずに運送業に適しているかを判断する方法はあります。
東京という街で軽貨物配送による運送業の求人に応募するのであれば、小さな軽貨物車での配送となる以上、入り組んだ住宅街や狭い路地などを走って配送する仕事になると推測できます。したがって、東京都内の地理に詳しいのはもちろん、とりわけ住宅街や狭い道を走るにあたっての、道路に関して詳しいという要素が求められるのは必至です。
東京に生まれ育った人の方が地元出身という地の利を生かして、より適正をアップすることができると考えられるものの、一方で地元だからあまり知らないということもしばしばあります。軽貨物配送は狭いところへ運ぶことが仕事になると考えておくと、まずは東京の街全体を把握したうえでさらに細かなエリアまで走れるように、地理条件に詳しくなることが検査結果よりも大きな自信になるでしょう。
最低限として求められる適正は車の運転
運送業は車があることによって成り立つ仕事ですので、配送業に向いているかどうかという議論の前に、そもそも車を運転することが苦痛でないことが最低限であり、必須条件となります。車を扱うこと自体が苦痛でないなら、あとは道を知ることと配送するにあたって必要となる業務を覚えれば、後は自分のペースで仕事ができる点は、軽貨物配送ならではのメリットです。
車が好きでたまらないなら、軽貨物配送の運送は基本的に一人で行うことになるため、上司に指示されたり、回りと強調して仕事をしないといけない仕事の仕方が苦手な人には非常に向いています。とはいえ、運送業務にはいつまでにこの荷物を指定された場所へ届けるという重要な使命がありますので、指示されることなく仕事ができるからこそ、自分自身がしっかりと予定を立てて配送してまわらないといけません。
一人でコツコツと仕事をする方が仕事がはかどるという性分と共に、責任感を持っている人は必要最低限となる車の運転に問題なしという適正をさらに伸ばせるといえます。
運送業に向かないと判断される人とは
軽貨物配送の場合、最大でも重量は30㎏までと決められていることもあって、大型トラックを運転して行う配送業と比べて体力的にも楽なところがメリットです。東京のような大都市は、大型トラックでの運送と軽貨物配送を分けて効率よく届けることが求められるため、力のない女性や高齢の人でも軽貨物配送なら仕事が可能になります。
とはいえ、運送業は向かないと判断される人の代表は、自分に甘くなるという性分の持ち主です。品物を指定された時間に正しい配送場所へ届けるのが仕事であることから、配達する個数が多くなるギフトシーズンには配達を終えるまで仕事をあがることはできません。
しかも、時間が指定されたものはその時間帯に届けつつ、指定されていない品物も配達して行かなければならず、繁忙期ともなると軽貨物であってもかなり重労働です。 自分に甘いと上司の目がないためについつい休憩してしまいがちになり、結果的に配送しきれないという、運送業においてあるまじき状態に陥ってしまうことから、配送業には著しく向いていないと言わざるを得ません。
車の運転に問題がある人も不向き
車の運転が好きだという人でも、運転が乱暴だったり、スピードを出し過ぎる傾向があるという人は運送業には不向きです。軽貨物配送の場合、車そのものが小さいために場合によっては多くの荷物を積んで配達しなければならないこともあります。
荷物を満載にした状態の車を乱暴に走らせると破損の恐れが生じることから、安全を最重要視できない場合はいくら車が好きで、何時間でも苦にならないという人であっても不適正と言わざるを得ません。車をどのように走らせているかは自分では気づかないことが多いので、適正かどうかを探るためには誰かを乗せて走ったときに、どう感じるかを聞いておくと事前のチェックが可能です。
それとは逆に、運転自体は安全で配送にはまったく問題はないけれど、車に乗る事そのものにあまり自信がないという人は慣れるまでが大変という点で、いささか不向きと言えるでしょう。ただし、責任感が強く配送作業そのものにはまったく問題がないのであれば、慣れるまでの間を何とか頑張って乗り切ることで、最初は不向きとみられた人がその後は非常に配送業務に向いた人に変われる可能性はあります。
東京で荷物の配送を行う仕事の求人は数多いものの、運送業に向いているかどうかを知っておかないと始めてから思ったよりも大変だったということになる可能性があります。事前に適正を知る方法はいくつかあることから、複数を組み合わせて自分にとって配送の仕事は適しているかを判断すると、自信を持って求人に応募して仕事を始められる点が大きなメリットです。