軽貨物ドライバーの確定申告の方法を解説!
軽貨物ドライバーとして働いていて、お金を稼いでいるのなら、国にしっかりと税金を支払わなければいけません。自動的に税金が支払われるものではないので気をつける必要があります。自身で確定申告をする必要があるため、余計なトラブルに巻き込まれないように忘れないようにしましょう。
確定申告の基礎知識を知っておこう
初めて確定申告をおこなう方は、どのようなシステムなのかまったく分からずに、手続きができるか不安に感じているかもしれません。しかし、しっかりと準備をして臨めば難しいことではないので、基礎知識を知ったうえで挑むことをおすすめします。
まず、いつでもおこなえるわけではなく、2月の中旬から3月の中旬に手続きをすることが定められているのを知らなければいけません。この時期から遅れて手続きをすることもできますが、それは一般的な方法とはいえないので、できる限り利用しないようにしましょう。
遅れたものへのペナルティが用意されていて、支払うべき金額が増えてしまうので損をしてしまいます。ほとんどのケースでは2月15日から3月15日くらいまでなのですが、土曜日や日曜日の関係上、日にちがずれる可能性があるため必ず確認するようにしましょう。
そして、税務署に申請をするのは『前年度の1月から12月までの1年間の所得』なので間違えてはいけません。決して、『前年の4月からその年の3月までの1年間の所得』ではないので気をつけましょう。
なお、確定申告の書類は税務署を訪れればもらうことができますが、時期が早ければ、提出する年度のものが置いていません。いつ頃用意されるのか知りたいのなら、税務署に問い合わせて教えてもらえば無駄足にならないでしょう。税務署を訪れるのが面倒ならば、各種の書類はインターネットとパソコンとプリンターがあれば手に入れられます。
国税庁のホームページからダウンロードできるようになっているため、そちらを印刷すれば、税務署でもらえる書類と同じ形式のものを手に入れられます。そして、書類をきちんと仕上げたのなら、政務署へ提出しなければいけませんが、その方法は三つ用意されています。
ひとつ目は昔ながらの方法で税務署まで書類を持っていき、スタッフの方に受け取ってもらうことです。住んでいるエリアによって管轄の税務署が異なるので、どこに提出すればよいかきちんと調べてからだしましょう。
ふたつ目は、自分で持っていくのではなく、郵送を使って税務署に送ってしまう方法です。書類を入れられるサイズの封筒を用意して、そこに切手を貼ってポストに入れれば、無事に税務署まで届きます。もしも、切手の値段が分からないのなら、コンビニや郵便局で封筒の重さを量ってもらい、適切なものを用意してもらいましょう。
最後の方法はインターネットを使って、用意した書類をデータとして送ってしまう方法です。パソコンさえあればできるというものではなく、マイナンバーカードやICカードリーダーなど用意するものがいくつかあります。詳しい方法は国税庁のホームページに載っているので、実行できそうならばチャレンジしてみましょう。
所得をきちんと計算して確定申告をおこなう
税金の計算をするために、確定申告の書類にはお金に関するいろいろなことを記載しなければいけません。その中でも、とくに大切だといえるのは、軽貨物ドライバーとして働くことで得た所得です。そのために必要なのが帳簿なので、日頃から記載する癖を付けておいたほうがよいでしょう。
個人事業主がおこなう確定申告は、白色申告と青色申告がありますが、どちらを選んだとしても帳簿をつけなければいけません。帳簿には日頃のお金の流れを記載して、稼いだ額や仕事に利用した経費の額などを記載することになります。
その帳簿は確定申告に使い終わったあとも、何年間かは保管しておかなければいけない大切なものです。しっかりと記載をしておけば、あとから見直すことで所得がいくらなのかすぐに把握することができるのです。帳簿は日頃から記載しておかないと、2月中旬から3月中旬に大変苦労することになるので気をつけましょう。
ただ、初めて申請をおこなおうとしている方は所得といわれても何のことだかまったく分からない場合もあるはずです。そのため、軽貨物ドライバーとして1年間に稼いだお金だと、勘違いしてしまうケースもあるでしょう。1年間で稼いだお金は収入といって、所得とは別のものなので間違えてはいけません。
収入から軽貨物ドライバーとして働くために使った経費を差し引いた金額が所得となります。ただ、確定申告の書類には収入だけではなく経費を書くところもあるので、きちんと説明を読めば間違わずに記載できるはずです。
得をしたいなら経費の計上もおこなおう
所得が減れば減るほど、支払うべき税金を減らすことができるので、経費はできる限り多く計上することをおすすめします。軽貨物ドライバーなら、例えばガソリン代や高速道路の料金、そして自動車のメンテナンス料金などが経費として利用できます。
ほかにも経費にできるものはいろいろありますが、税務署から訪ねられたときに『仕事に利用したお金』と自信を持っていえるのなら、それらすべてを計上しても大丈夫でしょう。
ただし、経費として計上するためには、支払った証となる領収書やレシートが必要になります。それらを紛失してしまうと、税務署に訪ねられたときにまずいことになってしまうので気をつけましょう。領収書やレシートも帳簿と同じように、申請が終わったあとの何年間かは保存しなければいけません。
そして、所得から差し引ける控除というものがあるので、利用できるものがあるのなら、そちらも活用しましょう。個人事業主として働いているのなら、年金を支払い、保険料も支払っているはずです。1月から12月まで支払った金額は、社会保険料として所得からそのまま差し引くことができます。
ほかにも扶養控除や配偶者控除など、さまざまな種類があるため自身が利用できそうなものを調べてみましょう。なお、確定申告をおこなうときは、帳簿や領収書やレシートを提出する必要はありません。
しかし、国民年金の支払いなど、控除してもらうために書類が必要になる場合もあります。必要かどうかは控除によってことなるので、調べて適切な書類を用意しましょう。
帳簿さえ普段からしっかりと記載していれば、確定申告は難しいものではありません。書類に収入や経費、そして各種の控除額などを記載すればよいだけなので、準備が万端ならば1日あれば終わらせられるでしょう。仕上がった書類を無事に税務署に提出すれば、すべての手続きが終わりとなります。
もしも、分からないことがあったのなら、税務署を活用することで疑問を解決してもらえます。毎年、税務署や特設会場で説明を受けられるようになっていますし、電話を掛けることでも教えてもらえるのでうまく活用しましょう。税理士に質問すれば料金が取られますが、税務署への質問ならば何回おこなっても無料です。
ちなみに、どうしても自分では書類を作れないのなら、税理士に丸投げしてしまうこともできます。税理士は有料ですが、税務署に文句をいわれない完璧な書類を用意してくれて、支払うべき税金を減らせる節税のアドバイスまでもおこなってくれます。